ベトナムの結婚式②

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 新婦の家での儀式を終えると、車で新郎の家へ向かう。新郎の家でも、門、入り口、部屋に同じような飾りが賑々しい。ここでも祭壇で、礼拝して先祖に御報告する。参列者にちょっとした飲み物お菓子が出された。
 儀式はすべて終了し、いよいよ披露宴。以前は自宅でやったのだが、最近はホテルやレストランで行うことも多くなった。新郎新婦は前もって、結婚式の招待状を印刷してもらい、それに招待者の名前を手書きし、配る。この印刷は、いわゆる謄写版を使って、1枚1枚手刷りをする。多色刷りの場合は、1色ずつ何回も刷る。これは熟練を要する仕事で、「希望の村」を出た子どものも何人か印刷の勉強をしている。招待状や賞状、布に刷るペナントのようなものも印刷しており、街の印刷やさんはなかなか繁盛している。
 ベトナムの結婚披露宴は、気取らない。封筒に(何でもいい。ペラペラの航空便用の封筒なども良く使われる)普通100,000ドン(約700円)入れて、入り口で箱に入れる。ジーパン、Tシャツ姿もいる。正装している人は少ない。出欠の返事もいらないし、招待されていなくても行ってもかまわない。結婚式に昼ごはんを食べに来る、といった風情。もちろん、入り口には新郎新婦の家族や新郎が正装してお出迎えしてくれるが。ともかくお客は多い。Fさんの結婚披露宴には、450人!!
 司会のことばの後、新郎新婦が入場し、両親が紹介され、新郎の父親が挨拶する。ケーキのカットはなく、グラスをピラミッド状に積み上げて、上からワインを注ぐ、ワインは順々に落ちていき、すべてのグラスが一杯になる。これは必ずある。新郎が新婦の両親にグラスを手渡し、新婦が新郎の両親にグラスを手渡し、家族がワインを飲む。儀式はこれでおしまい。来賓や上司の挨拶など全くない。あとはカラオケ大会である。お客のほうも勝手に食べて、運ばれてくる料理が終わったら、勝手に引き上げる。新郎新婦は全席を回って挨拶をし、お客が引き上げる頃になると入り口でお見送りをする。1時間半くらい。
 結婚にかかる費用は、300人規模のパーティーで、50,000,000ドンぐらい(約35万円)だとか。ちゃんとした会社でも、若者の給料は、1ヶ月2,000,000ドンほどだから、かなり大変な金額になる。
 大学入学時に親元を離れて、今まで一人で気ままに暮らしていたFさんは、ベトナムでの習慣に従って、これから夫の親と一緒に住む。基本的に、嫁がすべての家事をするそうだし、母親気分の私は、心配している。もちろんベトナムでは結婚しても、子どもが生まれても、女性は働いている。子どもの面倒は、夫も姑も良く見るようだ。今後どのように、折り合いをつけて暮らしていくのか。いろいろな意味で、頑張って欲しい。
 

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