フエに一人旅

12月30日、ベトナムに来て初めて列車というものに乗った。ダナン駅はすぐそば、あらかじめ買ったチケットを手に、列車に飛び乗る。(3万ドン、210円)
乗って初めて指定席ということがわかり、席に座る。子ども連れの夫婦と一緒の席。しかし、木製のいすのかたいこと。これで、4時間を揺れていく。

列車は、バスよりも遅いゆっくり旅だ。それをみなわかっているから、ゴザのようなものを持参し、座席の下に敷いて、床に寝ころぶ人が多い。思い思いの土産物を網棚にブル下げ、車内の雑然たる様は、市場の喧噪をそのまま持ち込んだようだ。窓は、小さな格子の網で、外をゆったり眺めていく快適なブルートレインのはずだった私の旅の思惑はそうとうはずれてしまっていた。

仕方がないから、またわけのわからないベトナム語でとなりの人に話しかけてみたが、いきなりがーっとしゃべりこまれ、???てんてんてん、、、。ベトナム語は実に発音が難しく、速いものはまーったく、ききとれましぇん!私のベトナム語はともかく知っている単語を並べて、言いたいことだけをいいまくるという戦法なので(相手がわかろうが、わからないだろうが)、先手必勝なのだが、先に一本やられてしまい、あえなく沈没。

とまる駅ごとの、窓から物売りを繰り広げる女性たちの、迫力はベトナムの女性の力をあらてめて見せつけてくれる。前のおじさんもヒトデの干からびた薫製のようなものをいくつも売りつけられていた。

中には、小学生にような子ども売りもいる。買ってみたいが、売っているものがあやしくて手がでない。

ここで、ぜったいカメラと思う場面が多かったが、カメラを向けたまではよかったが、あれー、メモリーカードがなーい!あえなくカメラマンも挫折。

そこで、仕方なく、前のおじさんがすすめてくれる弁当を食べることにした。これは、列車の料金に含まれているものなのか、どうか、先ほどの調子なので、聞くこともできない。とりあえず、ありがとう、といって、食べることにした。ところが、これが、道辺の雑草をゆでたような繊維100%のおひたしと、固い肉。ぽろぽろのご飯。食欲だけは誰にも感心される太っ腹だが、
これも降参。

こんな調子で連敗がつづき、そのうち、前のおじさんにフエについたら教えてと言ってあったので、「フエだよ」とこれだけは、聞き取れて、わたしは無事フエにたどり着いたのでした。ホッ。

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